壁とほぼ同等のU値0.55を達成
住宅の省エネ化を推進するうえで窓の断熱性能の強化が今まで以上に重要になってきている。住宅の中で最も熱の流出入が大きい窓の断熱性能を高めることで、住宅の省エネ化に大きく貢献するというわけだ。こうしたなかでLIXILは、世界最高峰の断熱性能(U値0.55W/㎡・K)を実現した高性能5層ガラス窓「レガリス」を発売した。外壁(熱抵抗R2.2の断熱材85mmを充填相当)とほぼ同じ断熱性能を持ち、これまで開口部が大きく取れなかった空間でも、レガリスを使用することで、より大きな開口を取りながら高断熱化が可能。快適性の向上にも寄与する。
多層化・高断熱化に伴う課題を解消
同社がレガリスの開発を開始したのは2010年。「世界ナンバー1の断熱性能を発揮する窓」を実現することを目標に掲げた。その目標の実現に向けてガラス5層構造の開発に着手した。だが、従来、世界で販売されている窓は、ガラス4層構造が限界であり、さらに多層化、高断熱化を図ろうとすると「重量が増加する」「透明性・耐久性が低下する」「構造が不安定化する」といった課題があった。こうした課題を解決したのがレガリスで、開発に約5年の歳月を要した。
標準的な住宅躯体の厚みに対応
日本の標準的な住宅に対応できるように窓の躯体掛かり寸法を36mmに抑えた。また、先行して発売している高性能樹脂窓「エルスターX」や高性能ハイブリッド窓「サーモスX」などと共通のプラットフォームを採用。同一物件で適材適所に使い分けが可能。