国産材を有効活用 デザイントレンドに対応
住宅分野での国産材活用の促進が強く求められている。また、自然素材などへのニーズが高まるなかで、若年層に受け入れられるような木製のインテリア建材を望む声も高まってきている。ポラス暮し科学研究所が開発したウッドパネルは、国産杉材を活用した内装パネル。職人によるアンティーク加工やうづくり加工を施しており、新たなインテリアスタイルを提案する。
うづくり加工とアンティーク加工で独自の風合いを
節が多い木材をインテリア建材などに使用すると、どうしても和風の印象が強くなり、インテリアデザインの幅を狭めてしまうことがある。ウッドパネルは、国産杉材をパネル状に加工し、そのうえで「うづくり加工」を施している。「うづくり加工」とは、木材の表面を年輪が浮き上がるように削り、自然な凹凸を付ける日本伝統の加工方法。加えて、アンティーク加工も施している。これによって、店舗の内装デザインなどのトレンドのひとつでもあるアンティーク調のインテリアデザインを演出。カラーバリエーションには10色を用意し、自由に組み合わせることで異なるテイストのインテリアデザインを実現できる。
子どもの安全性を確保し五感を刺激
ウッドパネルは、ひまわりの種を主原料とした植物性オイルを使用した塗料を用いており、子どもが舐めても安全なように配慮している。また、独自の風合いを演出するために自然塗料を重ね塗りしている。さらに、子どもの五感を刺激する工夫も施した。先述したようにうづくり加工によって、年輪にそって凹凸がある表面に仕上げている。触れることで自然の素材感を感じることができ、子ども達の五感を刺激する効果が期待できる。こうした点が評価され、第9回キッズデザイン賞を受賞している。