フローリングは、内装建材の中でも住まい手が日々目にし、手や足で直に触れるもの。それだけに、高い意匠性、質感、機能性が求められる。メーカー各社がフローリングの高付加価値化に向けて新商品の開発にしのぎを削るなか、ノダは国産ヒノキ合板と高密度MDFをミックスし、独自の複合基材を開発。国産ヒノキ合板を基材に活用したフロアを展開することで、他社との差別化を図っている。
一貫生産体制の構築で優れた品質と安定供給を実現
2015年5月に静岡県富士市内に自社合板工場を新設し生産を開始した。同社の複合フロアの最上位クラスに位置づける「ナチュラルフェイス・Jベース」などの基材に国産ヒノキを採用している。合板工場ではフロア基材用50%、構造用合板50%の割合で合板を製造。原木調達から合板、フロアの製造までの一貫生産を行うことで、優れた品質を確保できるとともに安定供給を実現している。
健全な森林維持と地域活性化に貢献
同社は、小中径木と呼ばれるヒノキをフロア基材として使用する。小中径木を適切に間引きすることで、良質な木が育ち健全な森林を維持することに寄与するとともに、二酸化炭素の吸収量の向上にも繋がる。また、同社の創業地でもある静岡県産のヒノキを主に活用することで、地域経済の活性化にも貢献していきたい考えだ。