コロナ禍をきっかけに住空間を見直す動きが加速し、DIYによって自分らしい空間づくりに取り組む人が増えた。
「SSVMクロス」は、こうしたDIY 需要に対応した本物の天然石を使った内装壁紙だ。ドイツで開発された天然石を薄く剥がす技法を採用しており、土台の上に厚みが異なる天然石をランダムに配置することで自然な凹凸感を表現した。本物の天然石ならではの質感がホテルライクの上質な空間を演出する。
最大の特徴は、施工性の高さだ。ホチキスと面ファスナーを使って既存の壁紙の上から簡単に施工でき、何度でも貼り直しが可能。そのため、貼り損じが生じないほか、原状復帰ができることから、賃貸住宅でも気軽に使用することができる。一般的な壁紙と異なり剥がした後も再度使用することができ、使い捨てる必要もない。また、重量も軽く、万能バサミで簡単にカットできるため、DIYに慣れていない人でも取り扱いやすい。
現状の壁紙の上に面ファスナーで土台を作り、面ファスナー同士を合わせ貼り付ける
ハサミで切ってサイズ調整が可能。一枚約230gという軽さ
2~6mmの厚みが異なる石をランダムに配置することできる
記者の目
蝶理GLEXは、これまで内装下地にシールで貼る「SSVMシール」や、磁石でマグネットウォールに直接、何度も貼り直せる「SSVMプラス」を発売してきた。ただ、「SSVMシール」は壁紙の状態によっては剥がして施工する必要があるほか、「SSVMプラス」もマグネットウォールは一般家庭にあまり普及していないことから取り入れにくさもあった。「SSVMクロス」は、「SSVMシール」に面ファスナーを付与。既存の壁紙への直貼りと貼り直しが可能なため、DIYでの使い勝手が格段に向上した。
壁は、部屋の中でも広い面積を占めるだけに、その印象を決定づけることもある。最近では、SNSで施工事例を見たという顧客から問い合わせが増えているといい、手軽に高級感のある空間が実現できる商品として今後もさらに注目を集めそうだ。
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