旭トステム外装は、外壁/内壁用建築素材の新ブランドSHiZEN（シゼン）の第1弾商品としてOBORO（オボロ）を発売した。
デザインにこだわりを持つ建築家やデザイン系ビルダーといった層にターゲットを絞り、どういった外装材、内装材を求めているのか、数多くのヒアリングを重ね、分かったのは、「シンプルだけど、ノーマルではない、さりげない個性のあるもの」、「シンプルなパネルで素材感があるもの」といったニーズがあること。こうした声を反映し、これまでの窯業系サイディングの延長線上にはない、新しいコンセプトの外壁/内壁用建築素材SHiZENを具現化。OBOROはフラットな素材に塗装や仕上げで、わずかなアクセントを付けた。“ふわっとおぼろげな色ムラ”が特徴だ。
デザインにこだわりを持つ建築家やデザイン系ビルダーなどが、従来の窯業系サイディングを敬遠する傾向にあることは、かねてから言われてきたことだ。窯業系サイディングが汎用品として普及しすぎていることもあり、それぞれの個性を演出しにくいという判断があるようだ。素材感を生かしたモルタル塗りや、ガルバリウム鋼板製の金属サイディングなどが好んで使われる傾向がある。しかし、本当に窯業系サイディングで個性を出すことはできないのか、何を改善すれば使いたいと思ってもらえるのか、旭トステム外装が徹底的にヒアリングを重ね、その答えとして具現化したのが外壁/内壁用建築素材の新ブランドSHiZENだ。シンプルでありながら、ノーマルでない、さりげないアクセントを持つ。シンプルな製品であるがゆえに、使い手の自由な発想を喚起する。新しいコンセプトの建築素材として注目を集めそうだ。
