より長寿命な住宅へのニーズが高まる中、家づくりにおいてメンテナンスなどにかかるコストを削減し、ライフサイクルコストを抑えられるかが重要なテーマとなっている。こうした中で、改めて注目度を増してきているのが旭化成建材が製造・販売するALC外壁材「へーベルパワーボード」だ。これはALC(軽量気泡コンクリート)と呼ばれる高性能なコンクリート素材を用いて製造する外壁材で、同社は1980年から木造住宅専用外壁材としても販売。意匠のバリエーションなどの拡充を図りながらも、基本仕様(ラス網入り、厚さ37mm)は変えず展開し、発売開始から37年で、推計60万棟以上の建物で採用されている。
世代を超えて引き継がれる家を実現
60年以上にわたる非常に優れた耐久性・耐候性を備えていることがへーベルパワーボードの大きな特徴の一つだ。無機質な原材料を用いて製造されているため、過酷な環境下でもコンクリート自体の物性がほとんど劣化しない。一般的な外装材は、約30年で張り替える必要があるのに対して、へーべルパワーボードは、手入れをしながら長期使用できる。ヘーベルパワーボード同士の結合部にはシーリング材の施工が必要となるが、シーリング材の上に塗料を施すことで劣化を抑制。定期的なメンテナンスは、塗料の塗替えだけで済む。
同社では「住む家族の世代を超えて、初期の性能を保ち続ける」をアピールポイントとして販売を強化している。