ケイミューは2017 年から、素材そのものの質感を活かした建材シリーズとして「SOLIDO(ソリド)」を展開する。工業製品でありながら、硬化の際にセメントから湧き出す白華(エフロレッセンス)をあえて抑えないことで、自然な風合いに仕上げている。同じものは一つとしてない製品で、白華を帯びたセメント素材は、光
や影、緑と心地良く調和する。その風合いは雨や日差しなどの影響を受け、ゆるやかに移り変わる。芯まで同じ材料のため、切断面からも素材そのままの表情を楽しむことができる。
屋内壁にとどまらず、屋内床、屋外壁まで、ラインアップを拡充。様々な表情の新色も充実する。国内のグッドデザイン・ベスト100をはじめ、(一社)日本商環境デザイン協会が主催するJDC PRODUCT OFTHE YEAR、海外のiF DESIGN AWARDなど華々しい受賞歴も持つ。
気鋭の建築家たちとの交流を通じてケイミューに投げかけられた「外国と比べて、日本の住宅地の街並みは誇れるものか」、「フェイクではない本物の建築素材を創ってほしい。あなた達が使っているセメントも、木や石、鉄などと同じように本物の素材じゃないか」といった厳しい意見が、SOLIDOシリーズ誕生のきっかけとなった。「窯業サイディングには魅力を感じないが、素材そのものが見えるサイディングの裏側なら使いたい」といった声も寄せられていた。
セメント素材の質感を追求し、これまで均一な品質が求められるメーカーの製品では、発生してはならないと考えられてきた白華をセメント本来の表情として訴求する。建築家をはじめ多くの人のニーズを捉え、大ヒット商品となった。「素材そのものの質感を生かした建材」という新しい潮流を生み出している。