ナオス・テック(東京都墨田区)は、厚さ0.2mmのシート「ナオスシート」を用いたフローリング用床張りシート施工方法を(独)都市再生機構と共同開発した。ナオスシートの厚さはわずか0.2mm。サンドペーパーなどを用いて既存の床に平滑処理を施し、その上からナオスシートを張り、目地に沿って切り、余材を剥がすだけの簡単な施工でリフォームが完了する。施工音の低減、工期短縮、低コスト化、廃材抑制など、様々なメリットをもたらす。他の部材と干渉しあうことがなく、必要な箇所だけ効率的にリフォームできる。
【ナオス・テック】厚さ0.2mmの床改修用シート「ナオスシート」 張る、切る、余材を剥がすだけの簡単施工
記者の目
生活の中で直に肌に触れる床のリフォームニーズは高い。しかし、既存の床を剥がしてリフォームするには、工事が大掛かりになり、施工音も大きくなり、ゴミも発生し、コストもかさむ。厚さ3㎜ほどの薄いフローリング材を既存の床の上から張るリフォームもあるが、「扉などの部材と干渉しあう」、「各居室の段差を揃えるために余計な工事を行う必要がある」といった手間が生じ、部分的なリフォームには不向きであることは否めない。
こうした課題に対応してナオス・テックが開発したのが厚さ0.2㎜のナオスシートだ。簡単な施工で新品のシートフロアと見分けがつかない質感に仕上がる。他の部材と干渉しあうことがなくなり、隣接する居室などとの段差を気にすることなく、必要な箇所だけ効率的にリフォームできる。
ナオス・テックは、上張り可能な厚さ3㎜の「ナオスフローリング」と、新開発のナオスシートを使い分けて、床リフォームの提案を強化する。施工の手間やコストを抑え、最長50年間、床の高寿命化を実現することも可能だという。革新的な床リフォーム工法として、市場拡大をけん引していく存在になりそうだ。