すべてのグレードの窓を高性能に
住宅のさらなる省エネ化に向けて、最近では開口部に高断熱窓を採用するケースが増えている。こうしたなか、LIXILでは、日本の多様な環境に対応できるよう、窓のラインナップを拡充、かつ、すべてのグレードの窓の高性能化を目指している。なかでも樹脂窓と同等の断熱性能を備えたアルミ樹脂複合窓サーモスXを提案している。
ガラス面積を約30%向上 眺望性や意匠性にも優れる
アルミ樹脂複合窓の断熱性能を向上するうえで重要になる点が、可能な限りガラス面積を大きくし、断熱性能に優れたガラスを採用すること。
サーモスXでは、「スマート・シナジー・システム」によって、ガラス面積の最大化を図っている。サッシフレームを細くすると、フレームの接合強度などが低下し、ガラス部分が外れてしまうといった懸念がある。そこで、矢尻型(アンカー式)のグレチャンでガラスを固定するという方式を採用している。これによって、断熱性能の向上に貢献しているだけでなく、同タイプの樹脂窓よりも採光面積が約30%も広がっている。フレームを細くすることですっきりとした意匠性も実現。
独自構造によって熱貫流率1.05W/㎡・Kを実現
窓の断熱性能を向上するには、ガラス以外の部分の断熱性能を向上することも重要だ。とくにアルミ部分の熱伝導率は高く、この部分でどれだけ熱の侵入を防ぐかが肝になる。サーモスXでは、アルミ形材を室外側と室内側で分離させ、樹脂部材でつながることで熱の伝わりを遮断する「サーマルブレイク構造」を採用。室内樹脂部分の中空層を多層化した「多層ホロー構造」により、さらなる高断熱化も図っている。