三協立山三協アルミ社は、主力玄関ドア商品「ファノーバ」をモデルチェンジし、「ファノーバ2」を2024年4月に発売。新築住宅市場が低迷するなかで、レジリエンス性を強みとして、新たな顧客層へ訴求する。
最大の特徴が、高い浸水防止性能だ。近年の集中豪雨により、河川の氾濫に加え、市街地での内水氾濫が増加している。内水氾濫では、まず玄関から水が浸入するケースが多く、玄関ドアでの対策が不可欠となる。
これに対し「ファノーバ2」の片開きドアは、タイト材の硬度と形状を工夫することで浸水時のドアと枠の密着度を高め、ドアの下端から200mmの止水高さで、JISの浸水防止性能Ws‒1等級相当(同社実験値)の性能を実現した。これは一般住宅用の玄関ドアでは業界初となる。
断熱性能は、採風デザインを含む全デザイン(片開きドア・K2仕様)で熱貫流率2.3W /(㎡・K)以下を実現、断熱等性能等級5以上を満たす値となっている。
レジリエンスに力を入れた玄関ドアで、深刻化する水害から住まいを守る
天然木を削り出したようなデザインや凹凸感のある浮造り調のデザインなどを用意
よりスマートに解錠可能なエントリーキーシステム「e・エントリー2」を採用。事前に登録すれば交通系ICをかざすことでも解錠できる
記者の目
地球温暖化などの影響で、異常気象や災害の激甚化が起こり、住宅業界にも対応が迫られている。特に、首都圏は洪水氾濫に対する潜在的な危険性が極めて高く、水害対策も欠かせない。首都圏の水害被害額は、16 年から20 年までの5年間の平均値がそれまでの期間と比較して大きく増加している。
在宅避難が進められるなか、玄関から水が浸入している光景は、たとえ命に係わる程度でなくても、家で避難を続けていいのか住まい手に不安を与えかねない。内水氾濫を防ぐ玄関ドア「ファノーバ2」を採用することで、非常時に安心感を持って生活できるのではないか。
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