近年、豪雨や大型台風など、異常気象が頻発しており、住まいの漏水リスクは高まっている。漏水リスクの高い開口部や、壁と屋根の取合い部などには、成形品の防水部材が有効だ。現場での加工が不要で、成形品をはめ込むだけで、防水性能を確保できる。フクビ化学工業は、この分野のパイオニアとして「ウェザータイト」のブランドで、成形品の防水部材を展開している。2000年の「品確法」の施行を機に住宅の防水性能向上の要求が高まり、2003年に「サッシ用」を発売開始。その他部位のラインアップも拡大してきた。「射出成形」で製造することで、平面部から3面交点部まで厚みを均一化させ、より安心な設計となっている。ひと目でわかるデザインと施工性を決め手とし、2022年度グッドデザイン賞を受賞。
【フクビ化学工業】成形品の防水部材で施工を標準化ウィークポイントの3面交点部を確実にカバー「ウェザータイト」
記者の目
気象庁研究所の調査データによると、集中豪雨の発生頻度はこの45年間で2.2倍に増加している。従来であれば「これで十分」と思われていた防水対策では、漏水リスクを抑制できない懸念が高まっている。また、木造住宅などの場合、施工図や標準的な施工書などが用意されていないことが多い。細かな施工方法や手順などを現場任せにしていることも少なくない。そのため、細かな防水処理などに関する施工品質が必ずしも均一化されていないという問題もある。建物が完成してからの漏水事故は原因を解明することが難しく、深刻なクレームへとつながることも少なくない。こうした中で、高い支持を得ているのが、フクビ化学工業の防水部材「ウェザータイト」だ。特に、開口部や、屋根と壁の取合い部はウィークポイントとなりやすい。施工の標準化を図り、属人的な要素を排し、安定的な施工品質を確保していくために必須のアイテムとして、さらに存在感を増していきそうだ。
DATA
商品 | ウェザータイト |
価格 | お問い合わせください |
会社名 | フクビ化学工業株式会社 |
ホームページ | https://www.fukuvi.co.jp/ |