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【日本合板工業組合連合会】壁倍率5倍以上の性能を備える国産材活用も促す構造用合板「ネダノン」

合板の業界団体である日本合板工業組合連合会(日合連)。その日合連傘下の各社が共通した商品名で生産するJAS構造用合板(24㎜ 厚、28㎜ 厚以上)が「ネダノン」だ。(商標登録第4407164号)

ネダノンは水平構面としての性能が高く、もともと床用の構造材として開発された。しかし近年、手軽に住宅の耐震性能を向上できる構造用壁材として壁、屋根の下地としても活用されるケースが増えてきている。厚さ24㎜の「ネダノン スタッドレス5+」は、現行の法制度において最高ランクの壁倍率5.0 の大臣認定を取得。実力値は、5.9倍〜7倍相当であり、許容応力度計算ルートや非住宅の設計では、この数値をもとに設計を行える。

原料のほぼ全量が国産材のスギやカラマツなどであり、近年の国産材活用の流れにも貢献する。日合連は、ネダノンの施工方法や実験データを掲載した「ネダノンマニュアルver.9」を発行し、ホームページでも公開している。

合板張り耐力壁を用いて既存の壁の補強を行うことができる

記者の目

ネダノンは、一般流通材として手に入り、コストを抑えられ、また、特殊な施工技能も必要なく、新築でもリフォームでも手軽に耐震性能を高められるといった特徴を備える。その一方で、スギやカラマツ、ヒノキなどを原料として、約9割は国産材を活用している。しかも、安定的に供給できる体制を構築しており、国産材活用の推進という点でも重要な役割を担っている。なお、日合連では2000 年時点で14 万㎥であった合板用の国産原木の使用量を「森林・林業基本計画」に基づき2025 年までに700 万㎥へと引き上げる目標を掲げている。新築戸建分野、住宅ストック分野に加えて、近年は、中大規模木造市場でも使用されることも増えており、その活躍の場はますます広がることになりそうだ。

DATA

商品

ネダノン

価格

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会社名

日本合板工業組合連合会

ホームページ

https://www.jpma.jp/