合板の業界団体である日本合板工業組合連合会(日合連)。その日合連傘下の各社が共通した商品名で生産するJAS構造用合板(24㎜ 厚、28㎜ 厚以上)が「ネダノン」だ。(商標登録第4407164号)
ネダノンは水平構面としての性能が高く、もともと床用の構造材として開発された。しかし近年、手軽に住宅の耐震性能を向上できる構造用壁材として壁、屋根の下地としても活用されるケースが増えてきている。厚さ24㎜の「ネダノン スタッドレス5+」は、現行の法制度において最高ランクの壁倍率5.0 の大臣認定を取得。実力値は、5.9倍〜7倍相当であり、許容応力度計算ルートや非住宅の設計では、この数値をもとに設計を行える。
原料のほぼ全量が国産材のスギやカラマツなどであり、近年の国産材活用の流れにも貢献する。日合連は、ネダノンの施工方法や実験データを掲載した「ネダノンマニュアルver.9」を発行し、ホームページでも公開している。