外観が箱型に見えてスタイリッシュな印象から都市部などを中心に人気が高まっている三方パラペット屋根の住宅。ところが、パラペット周辺部は、換気、通気がとりにくいため結露を起こしやすく、雨仕舞いとの両立が難しい箇所とされている。
パラペットは板金事業者が現場ごとに笠木板金を作成し納めることが多いため、大工や外壁事業者、板金事業者などの工程が入り込み、適正な施工が難しいとの声も。
こうした課題を受け、ハウゼコは2016年11月にパラペット専用の笠木板金「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップ」を開発・発売した。シンプルな施工でパラペット周辺の通気性能と防水性能の両立を図れる機能を持たせたが、笠木と換気部材の分離や、笠木を固定するためのベース材を外壁下地の脳天に釘打ちする必要があるなどの課題も。
その課題を解消したのが「アンタレス・ホールレス・パラペットキャップⅡ」である。笠木と換気部材を、釘で横打ちして固定することで、外壁下地の脳天に釘打ちせずに施工できるホールレス化を実現した。