独自の構造で施工の合理化も実現
カバー工法に対応していることから、リフォームでの採用が多い金属屋根材だが、近年、新築市場でも存在感を増している。全国各地で地震被害が多発し瓦屋根の崩落などの被害が広がる中で、建物全体の軽量化に寄与するアイテムとして注目度が増してきていることがあるようだ。
こうした中で元旦ビューティ工業は、2018年1月、新発想の金属横葺屋根「断熱ビューティルーフ2型」を発売した。金属板を葺く前に、新たに開発した断熱バックアップ材を先行して施工する独自の構造を採用。断熱バックアップ材の素材には、発泡倍率40倍・耐熱グレードのEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)を使用しており、優れた断熱効果、雨音抑制効果などが期待できる。
断熱バックアップ材の表面、裏面には雨水などを排出するための溝加工を施し、万一浸入した雨水を軒先へ排出できる機能を持たせた。断熱バックアップ材自体が養生材としての役割を果たし、屋根業者が入るまで時間が空いても雨水浸入のリスクを抑制でき、より柔軟に屋根工事の工程管理を行いやすくなる。