細かなグラスウールの繊維が絡み合い空気を内包することで断熱性能を発揮するグラスウール断熱材の場合、内部の空気の移動を抑えることで断熱性能が高まる。繊維の本数が多いほど空気が移動しにくくなるため、同じ密度でも繊維を細くすることで性能を高めることができる。一般的なグラスウールの繊維は7〜8ミクロンだが、「アクリアα」は細繊維化により、世界で初めて3ミクロン台の繊維をつくり出すことに成功した。
熱伝導率0.032W/(m・K)を実現
超細繊維化を図ったアクリアαは優れた断熱性能を発揮する。密度36㎏/㎥で熱伝導率(λ)0.032W/(m・K)を達成。グラスウールとして世界最高レベルの性能を実現している。住宅の省エネ基準(平成28年基準)で、北海道の木造住宅の壁・床に求められる熱抵抗値(R値)は3.3㎡・K/Wだが、アクリアα(36㎏/㎥タイプ)であれば標準的な柱の厚さである105mmでクリアできる。
20Kタイプなら本州以南のZEHに対応
アクリアαは36㎏/㎥タイプに加え、20㎏/㎥もラインナップ。このタイプは熱伝導率0.034 W/(m・K)の性能を持ち、105mmの厚さで本州以南の地域の壁に求められる熱抵抗値2.2㎡・K/Wを上回る3.1㎡・K/Wを発揮。ZEHをはじめとする高性能住宅の実現に寄与する。防湿気密フィルムを一体化させた「アクリアネクストα」も用意し、使いやすさも高めた。