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【土佐組子】組子の技法から生まれた、魅せる耐力壁「組子耐力壁」伝統的木造建築だけでなく現代建築にも調和

「組子耐力壁」は、組子技法を使った商品の開発・製造・販売を行う土佐組子(高知県高知市)が伝統的な文様と組子の技法を生かし開発した耐力壁だ。

2017年に高知で始まった、伝統的木造建築物(宿毛まちのえき:林邸)の改修プロジェクトをきっかけに、日本を代表する木質構造家、稲山正弘氏(東京大学名誉教授)と共同開発を行っている。

木の特性を生かした日本古来の構造原理を現代建築に応用し、通風・採光に優れた和風デザインは、伝統的な木造建築だけでなく現代建築にもマッチする。

2021年12月から製品の販売を開始。現在は新築物件での採用が主流となっている。病院、マンション、店舗、公共施設など非住宅建築物での利用も増加している。

グッドデザイン賞2024やウッドデザイン賞2024奨励賞、JIDA ミュージアムセレクション、第1回日本和文化グランプリ入賞などを受賞しており、評価が高まっている。

組子耐力壁
宿毛まちのえき:林邸
新築住宅での採用例

記者の目

これまで一般的な耐力壁は、内装仕上げの下に隠れて、表にあらわれるものではなかった。対して「組子耐力壁」は、高耐力に加え、伝統的な文様と組子の技法を生かした意匠性を併せ持つ。魅せる耐力壁として新しいジャンルを切り開いていきそうだ。また、製材した木材の、性能がばらつきやすいという難しさを克服し、材料管理から製造まで厳密な品質管理を実施しプロダクトとして完成させたことも特筆すべき点だ。現在、同社は、壁倍率の大臣認定取得を検討している。自社試験によると壁倍率7~9倍相当の実力値を持つことがわかっている。プレミアム住宅建材にふさわしい製品だ。

DATA

商品

組子耐力壁

価格

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会社名

株式会社土佐組子

ホームページ

https://tosakumiko.jp/