
地震災害の多発を受け、住宅の耐震性の重要さがあらためてクローズアップされているが、特に近年、重要なキーワードとしてクローズアップされているのが「繰り返しの揺れ」である。大きな揺れで倒壊しなくても、構造躯体は大きなダメージを受ける。例えば、2016年の熊本地震では、わずか28時間の間に震度7の地震が2度発生、多くの建物被害を生んだ。たとえ大きな揺れでなかったとしても、余震などが繰り返されることで耐震性能が低下していくことが考えられる。
この繰り返しの揺れに対する対策として注目が高まっているのが、揺れを吸収し、構造部へのダメージを軽減する「制振」だ。
その制振のコスト面の課題解消を目的に開発されたのが「PHOENIX TREE」である。ダンパーの小型化により同社の従来商品に比べコストを半分以下に抑えた。キット化により施工が簡単であることもメリットで、手軽に制振システムを導入することができる。