通気・換気部材を製造・販売するハウゼコが「屋根の50年の耐久性」を目指して開発した金属屋根が、同社初となる通気立平葺き金属屋根材「デネブエアルーフ」である。
住宅の屋根への金属屋根の採用が急速に高まり、今やスレート瓦、粘土瓦を抜いてシェアトップとなった。金属屋根材は、透湿抵抗が高い野地板やアスファルトルーフィングに密着して施工することが特徴。スレート瓦や粘土瓦は野地板との間に多少の隙間があるが、金属屋根材は隙間がなく、毛細管現象により軒先、野地合板
などに雨水が浸入しやすい。溜った水分が排出されなければ、野地板上面の水分により下地材や野地合板が腐ってしまうこともある。特に0.5寸から対応できる立平葺き金属屋根材は雨水が滞留しやすく、劣化リスクが高まるので注意が必要だ。
こうした課題を受けて開発したのが「デネブエアルーフ」だ。野地板上面に空気の層を作ることで野地板上面の含水率を20%以下に抑え、木材の劣化リスクを低減する。