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【中国木材】国産スギの横架材としての使用を可能に森林資源の有効活用を促す構造材「ハイブリッド・ビーム」

国産材比率を高めていくうえでのボトルネックとなっているのが、梁材などの横架材だと言われている。柱に使用する場合は問題ないが、横架材に国産のスギ材を使用する場合、ヤング係数が不足していると見なされてしまうためだ。

梁せいが高いスギを使えば十分な強度を確保できるが、梁せいが高くなる分だけ天井高が低くなったり、梁の部分だけ天井面に凹凸ができてしまう。こうした問題を解消する材料が中国木材のハイブリッド・ビーム。最も応力負担が大きい外層部に強くてたわみ難いベイマツを使用し、応力負担が小さい内層部に軽くてねばり強い国産スギを使用したJAS 認定の構造用異樹種集成材だ。同社では国産のスギ材を普及させるためには、柱だけでなく梁での使用を可能にする必要があると考え、山佐木材とともに1999年に開発に着手し、2002年にJAS
認定を取得。2004年から本格販売をスタートし、累計140万㎥を販売している。

外層部に国産ヒノキ、内層部に国産スギを利用したハイブリッド柱も商品化

記者の目

林野庁の調べによると、2000年に18.8%にまで落ち込んだ木材の自給率は、2021年に41.1%にまで回復している。しかし、柱材などの国産材化が進む一方で、横架材については9割近くが輸入の集成材という調査結果もある。こうした課題にいち早く着目し、解決のための方策を提示してきたのが中国木材のハイブリッド・ビームである。発売開始から、国産材化を進めたいビルダーから歓迎され少しずつ普及していった。全国木材組合連合会の国産材マークと共に「国産材50%超」と印字し、助成の対象となることも有利に働いた。今では毎月1万㎥弱のペースで販売。国産材活用に“本気”になった住宅事業者の多くが横架材問題に頭を悩ませており、ハイブリッド・ビームが果たす役割は大きい。

DATA

商品

ハイブリッド・ビーム

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会社名

中国木材株式会社

ホームページ

http://www.chugokumokuzai.co.jp/