国産材比率を高めていくうえでのボトルネックとなっているのが、梁材などの横架材だと言われている。柱に使用する場合は問題ないが、横架材に国産のスギ材を使用する場合、ヤング係数が不足していると見なされてしまうためだ。
梁せいが高いスギを使えば十分な強度を確保できるが、梁せいが高くなる分だけ天井高が低くなったり、梁の部分だけ天井面に凹凸ができてしまう。こうした問題を解消する材料が中国木材のハイブリッド・ビーム。最も応力負担が大きい外層部に強くてたわみ難いベイマツを使用し、応力負担が小さい内層部に軽くてねばり強い国産スギを使用したJAS 認定の構造用異樹種集成材だ。同社では国産のスギ材を普及させるためには、柱だけでなく梁での使用を可能にする必要があると考え、山佐木材とともに1999年に開発に着手し、2002年にJAS
認定を取得。2004年から本格販売をスタートし、累計140万㎥を販売している。