
三協立山・三協アルミ社は2006年、カーポートの屋根に、3次元アルミプレートのトラス構造を用いることで、軽量かつ高強度でありながら、個性的で美しいフォルムを実現した「M.シェード」を発売した。先進的なデザインがユーザーから高く評価され、発売以来同社を代表するカーポートとなった。トラス構造は、変形しづらく、大スパン、大空間を実現しやすいといったメリットをもたらす一方で、一般的に重量化し、コストがかさむ上、施工が難しい。同社では、アルミ部材を板状の山型ソリッドに加工し、さらにジグザグ状の曲げとプレス加工を施し組み上げることで、軽量化しコストを低減し、組立てを簡略化した。そのM.シェードをさらに進化させ、2020年2月、「M.シェードⅡ」を発売。トラス屋根の魅力を最大限に生かす新構造「上吊りタイプ」と、より美しい空間を作り出すため、フレームのデザインや雨樋などディテールまで追求した「梁置きタイプ」を追加した。