高い耐震性能を備えながら開口の確保に大きな役割を果たすのが柱脚金物「ベースセッター」である。
基礎と450mm幅の耐力壁柱(平角柱)をベースセッターで緊結。ベースセッターを使った1階専用狭小耐力壁「BS耐力壁」として、わずかなスペースで優れた耐震性を発揮し、大開口を可能にするなど、デザインの自由度を格段に高める。
在来軸組工法で壁倍率5倍とする場合、幅910mmの耐力壁が必要となる。これがベースセッターを使ったBS耐力壁だと幅450mm(芯-芯345mm・105角柱換算)と半分の幅で、壁倍率5倍相当の耐震性が確保できる。
また、狭小地などで耐力壁不足を解消するために門型フレームを使用すると、両側に2本の平角柱が必要となりプランの実現が難しいケースも。BS耐力壁は、耐力壁柱一本だけで独立できることが大きな強みで、在来軸組工法でも枠組壁工法でも対応できる。
狭小地での開口の確保や圧迫感が少なく見通しのきくリビング・ダイニング、ゆとりあるガレージなど、耐震性を確保しながら開放的な空間を実現し、快適な住まいづくりの可能性を広げる。