
アトムリビンテックは、内装金物全般に目を向けた「裾野の広い商品開発と新たな営業戦略の推進」を基本方針に掲げ、市場ニーズに応える「ものづくり」を推進する。中でも同社の代名詞といえるのが、ソフトクローズだ。これは、油圧ダンパーと特殊なバネを組み合わせることで、引き戸などが閉まる手前でスピードを抑える機構。引き戸が勢いよく閉まる際に発生する大きな音や、指はさみの問題を防止できる。同社は、2000年にソフトクローズの開発に着手し、2005年に製品化に成功、トップメーカーとして商品の拡充を進めてきた。2019年の目玉商品として開発したのが、ソフトクローズと併用する、戸の自閉機能を付与した「HRSYSTEMクローザーユニット」(2019年10月発売予定)。高齢者や車いす利用者などが引き戸を安全に、負担なく開閉できる。高齢者向け施設など、シニア市場の深耕を図りたい考えだ。