
縦長の一枚もので、高い防水性を備え、低勾配に対応できる立平葺きの金属屋根は、「高さ制限をクリアして建設できる」、「居住空間を広く確保しやすい」、「よりシンプルな納まりになり、建築コストも抑制できる」といったメリットがあり、かねてより人気の高い屋根材だ。しかし、明確な施工標準がなく、職人の技能という属人的な要素により施工品質にばらつきが出やすいことが指摘されている。工業製品として、一枚ものの立平葺き屋根材も一般的となってきているが、「一枚もので長すぎるため、長距離輸送、旗竿地などへの配送には不向き」、「2人以上での施工が必須」といった運送面や施工面での制約は多い。こうした課題の克服を目指してJFE鋼板は、ジョイント機能を持たせた業界初の嵌合式立平葺き屋根「ジョイント立平」を開発。発売以来、一物件も漏水や飛散トラブルは起こしておらず、高い防水性能、低勾配対応といった従来の縦葺き金属屋根材の強みを維持したまま、より扱いやすくした。