縦長の一枚もので、高い防水性を備え、低勾配に対応できる立平葺きの金属屋根は、「高さ制限をクリアして建設できる」、「居住空間を広く確保しやすい」、「よりシンプルな納まりになり、建築コストも抑制できる」といったメリットがあり、かねてより人気の高い屋根材だ。しかし、明確な施工標準がなく、職人の技能という属人的な要素により施工品質にばらつきが出やすいことが指摘されている。工業製品として、一枚ものの立平葺き屋根材も一般的となってきているが、「一枚もので長すぎるため、長距離輸送、旗竿地などへの配送には不向き」、「2人以上での施工が必須」といった運送面や施工面での制約は多い。こうした課題の克服を目指してJFE鋼板は、ジョイント機能を持たせた業界初の嵌合式立平葺き屋根「ジョイント立平」を開発。発売以来、一物件も漏水や飛散トラブルは起こしておらず、高い防水性能、低勾配対応といった従来の縦葺き金属屋根材の強みを維持したまま、より扱いやすくした。
【JFE鋼板】ジョイントできる立平葺き金属屋根「ジョイント立平」 省施工、品質安定化に寄与
記者の目
立平葺き金属屋根の強みはそのままに、ジョイント機能を持たせ、課題であった運送面、施工面の課題を克服したジョイント立平。発売から4年目を迎え、2000棟を超える物件で採用され、面積換算すると40万㎡を超える。漏水や飛散は一切起こしていない。2020年4月の民法改正により、「瑕疵」という文言が「契約不適合」へと言い換えられた。住宅の品質がこれまで以上に問われる時代になってくる。職人不足が深刻化する中で、いかに職人の属人的な要素を排して安定した品質を確保していくかは、住宅事業者にとって避けて通れない課題だ。運送の効率化と、現場施工の省力化、施工品質の安定化に寄与するジョイント立平への注目度はさらに高まっていくだろう。
DATA
商品 | ジョイント立平 |
価格 | お問い合わせください |
会社名 | JFE鋼板株式会社 |
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