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壁倍率2.3倍の大臣認定を取得した制振摩擦ダンパー「リングッド(Ringood)」

リング摩擦ダンパーを採用 繰り返し発生する地震力を低減

繰り返しの地震に耐える住宅づくりに寄与するアイテムとして制振装置への注目度が高まっている。こうしたなかでE&CSは、木造住宅用の制振摩擦ダンパー、「リングッド(Ringood)」を開発した。C形リングと呼ばれる円環状のリングを鋼材のロッドにはめ込む独自の構造を採用することで、優れた制振性能を付与した。ロッドの外径がC形リングの内径よりも大きいことから得られる摩擦力を利用することで、地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、建物の変形および損傷を抑制する。さらに、温度や揺れの速度などに影響されることなく、繰り返しの地震にも安定した制振性能を発揮。メンテナンスの必要もない。

壁倍率2.3倍の大臣認定を取得
必要壁量を確保しつつ開放的な住空間を創出

壁倍率2.3倍の国土交通大臣認定も取得した。これにより耐力壁としても利用可能で、一般的な筋かいと置き換えることで、耐震性能、制振性能の向上を図れる。構造用面材などと併用することで、壁倍率5倍を限度として両者の壁倍率を加算できる。また、そのほか製品の外径は48.6mmという非常に細い形状であるため、断熱材などとともに外壁、内壁を問わずに設置できるという特長も備えている。必要な壁量を確保しながら開放的な住空間を創出できる。

リングッドは、株式会社E&CSの登録商標です。
見栄えをよくするためダンパーに赤くペイントを施した

記者の目

繰り返しの地震に対して制振効果を発揮し、建物の変形・損傷を抑制する制振装置への注目度が高まっている。2016年4月に発生した熊本地震も制振装置への関心の高まりに拍車をかけた。熊本地震では、前震と本震という2つの大きな揺れが発生。前震では著しい被害までは受けていなかった建物が本震により被害を著しく拡大したとみられている。こうしたなか同社が新たに開発したのがリングッドだ。同社はS造、RC造の大型ビルなどに対応した制振装置を展開し、豊富な実績を持つ。リングッドもS造やRC造で培ってきたノウハウを転用し、木造住宅向けの制振装置として製品化したもの。

また、2.3倍の壁倍率の大臣認定も取得し、さらに製品自体が非常にスリムであるため、外壁にも設置できるという特長も備えている。制振装置は数多くあるが、1つの製品で外壁にも内壁にも兼用できるものは限られている。使い勝手という点で抜きん出た商品と言えるだろう。

DATA

商品

リングッド

価格

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会社名

株式会社E&CS

ホームページ

http://www.kk-ecs.co.jp/