リング摩擦ダンパーを採用 繰り返し発生する地震力を低減
繰り返しの地震に耐える住宅づくりに寄与するアイテムとして制振装置への注目度が高まっている。こうしたなかでE&CSは、木造住宅用の制振摩擦ダンパー、「リングッド(Ringood)」を開発した。C形リングと呼ばれる円環状のリングを鋼材のロッドにはめ込む独自の構造を採用することで、優れた制振性能を付与した。ロッドの外径がC形リングの内径よりも大きいことから得られる摩擦力を利用することで、地震エネルギーを熱エネルギーに変換し、建物の変形および損傷を抑制する。さらに、温度や揺れの速度などに影響されることなく、繰り返しの地震にも安定した制振性能を発揮。メンテナンスの必要もない。
壁倍率2.3倍の大臣認定を取得
必要壁量を確保しつつ開放的な住空間を創出
壁倍率2.3倍の国土交通大臣認定も取得した。これにより耐力壁としても利用可能で、一般的な筋かいと置き換えることで、耐震性能、制振性能の向上を図れる。構造用面材などと併用することで、壁倍率5倍を限度として両者の壁倍率を加算できる。また、そのほか製品の外径は48.6mmという非常に細い形状であるため、断熱材などとともに外壁、内壁を問わずに設置できるという特長も備えている。必要な壁量を確保しながら開放的な住空間を創出できる。