これまで木質系床材の施工に使われていたウレタン系接着剤は、強固に接着する分、誤って床材の表面などに接着剤が付着すると簡単には除去できなかった。インテリアの一部として、美しい仕上がりが求められる床材の施工では、接着剤の汚れによってクレームになる可能性がある。
そうしたなか、接着剤メーカーであるセメダインが開発した「フロアロック110」は、優れた拘束力と除去のしやすさを両立した接着剤だ。
床材の動きを長期にわたって拘束
フロアロック110は変成シリコーン樹脂を用いた接着剤だ。変成シリコーンは柔らかく弾性がある反面、拘束力に課題があった。そこでセメダインは新しい硬化機構を採用しこの課題を克服した。そのため、フロアロック110はウレタン系接着剤と同等の拘束力を発揮。床暖房や寒暖差で起こる床材の動きを長期間にわたって拘束し、目隙や突き上げを抑制する。
接着剤の除去が簡単で、床材を容易に剥離
優れた拘束力を持つ一方で、誤って床材表面に接着剤が付着してしまっても、簡単に拭き取ることができるのもフロアロック110の特長だ。リフォーム時に、床材を張り替える際も、容易に剥がすことができる。解体の手間を大幅に削減できる。作業を短縮できので、リフォームの工期を短縮することが可能だ。