シーリングの劣化問題を克服
塗装技術などの発達により、耐久性が向上している窯業系サイディング。しかし、外壁材本体が長寿命化する一方で、外壁材同士の継ぎ目を埋めるためのシーリング材の劣化は早く、経年により目地の汚れなどが目立ってしまう。旭トステム外装のAT-WALLガーディナル(以下ガーディナル)は、新工法を導入し、シーリングの劣化問題を克服した。
シーリングを使わない新工法を開発
ガーディナルは「三辺合いじゃくり工法」によりシーリング材そのものを不要にした。合いじゃくりとは、互いの外壁材の厚さを半分ずつ削りとって溝をつくり、納める接合法。シーリング材を使わずに外壁材を接合できるのが特徴だ。シーリングを行わないので、継ぎ目が目立たないうえ、経年によるシーリング材の劣化や汚れなどを心配する必要もない。専用のジョイント部材「カンシキくん」との組み合わせで、施工性も大幅に高まった。
耐候性・防汚性に優れ、長期にわたって新築時の美観を保持
ガーディナルのもう一つの特徴が、耐候性、防汚性に優れること。外壁材表面に独自の「セルフッ素コート」を施しており、変色や色褪せを防ぐ。表面に付着した汚れなどを雨水で洗い流す作用もある。このため、ガーディナルは「塗膜15年保証」を実現。長期にわたって新築時の美観を保つ。メンテナンス周期も一般的な外壁材の5〜7年と比べて、ガーディナルは15〜20年と長く、メンテナンスの手間やコストを削減できる。