安全性、施工性に優れた外張り断熱工法を日本に
日本の住宅・建築物の外張り断熱工法には、主に発泡プラスチック系の断熱材が用いられている。ただ、耐火性能や施工性といった面で課題も指摘されている。こうした声を受けてチャネルオリジナルが2015年9月から販売を開始したのが、ロックウール断熱材を用いた外張り断熱工法、フレックスシステム。
天然の岩石を原料に使用 優れた撥水性を発揮
フレックスシステムは、デンマークに本社を置く世界最大の石綿断熱材メーカー、ロックウールグループのロックウール断熱材を活用した外張り断熱工法。このロックウール断熱材の原料には、玄武岩や石灰岩、コークスなどの天然の岩石を使用。独自の製造工程を経ることで、他社にはない優れた性能を付与した。最大の特長は、優れた撥水性。一般的なロックウール断熱材を水に浮かべると水分を吸収し、時間が経つと沈むのに対して、ロックウール社のロックウール断熱材は、水の上に浮かべても、水分を吸収せず浮き続ける。
JIOの瑕疵担保保険が利用可能に
チャネルオリジナルでは、フレックスシステムの日本での発売開始を前に、(一財)建材試験センターで、ロックウール断熱材の耐水試験を実施。一般的な住宅・建築物に求められる耐水性能を有していることが確認された。この結果を受けて、住宅瑕疵担保保険法人JIOが指定する設計施工基準の一つとして認められた。透湿防水シートが不要な日本初の外張り断熱工法となる。チャネルオリジナルでは、建築基準法上、問題なく使用できる3階建て以下のRC造の新築・改修での普及を促すとともに、木造住宅でも広く採用されるように、早期に防火構造認定の取得を目指す。