
(独)住宅金融支援機構が実施した「フラット35仕様実態調査」によると、2017年時点で、金属屋根のシェアは粘土瓦、スレート瓦を抜いて約4割を占めている。
金属屋根の普及に伴い問題視されているのが、下地材や野地合板の腐朽による屋根そのものの耐久性の低下だ。こうした金属屋根の“ 弱点”とも言える問題を克服するために、「屋根の50年の耐久性」を目指しハウゼコが開発した通気立平葺き金属屋根材が「デネブエアルーフ」だ。
金属屋根材は、透湿抵抗が高い野地板やアスファルトルーフィングに密着して施工する。そのため、スレート瓦や粘土瓦は野地板との間に多少の隙間があるが、金属屋根材は隙間がなく、毛細管現象により軒先、野地合板などに雨水が浸入しやすい。溜った水分が排出されなければ、下地材や野地合板が腐ってしまう懸念がある。
「デネブエアルーフ」では、野地板上面に空気の層を作ることで野地板上面の含水率を20%以下に抑え、木材の劣化リスクを低減することを実現している。