
「スーパートライ110 スマート 純いぶし(いぶし瓦)」は、これまで粉砕物(シャモット)として粘土に混ぜ込むことで再利用してきたテスト製品を「いぶし瓦」へとアップサイクルさせた商品だ。
「いぶし瓦」は、瓦の焼成後に燻いぶす、燻化の工程を加えることで独特の色味を出す粘土瓦であるが、釉薬によって色を付ける陶器瓦を扱う鶴弥は「いぶし瓦」を製造する設備を持っていなかった。一方、同社の主要な生産設備である焼成窯をメンテナンスなどで一時的に止め、再び必要な焼成温度に上げて安定させるためテスト製品を流しているが、このテスト製品は実際の製品とすることはできず、製品ロスとして扱ってきた。このテスト製品を新たな製品としてアップサイクルしたのが「スーパートライ110 スマート 純いぶし」だ。「いぶし瓦」を製造する創嘉瓦工業と協業しテスト製品を同社の設備で焼成(燻化)することで、付加価値を持つ瓦にアップサイクルする。意匠性の高さに加えフラットな形状の「いぶし瓦」は市場で少ないという希少性も兼ね備える。