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【鶴弥】廃棄品を最高級の「いぶし瓦」へとアップサイクル耐震などの機能性と美しさを兼ね備えた屋根材「スーパートライ110 スマート 純いぶし(いぶし瓦)」

「スーパートライ110 スマート 純いぶし(いぶし瓦)」は、これまで粉砕物(シャモット)として粘土に混ぜ込むことで再利用してきたテスト製品を「いぶし瓦」へとアップサイクルさせた商品だ。

「いぶし瓦」は、瓦の焼成後に燻いぶす、燻化の工程を加えることで独特の色味を出す粘土瓦であるが、釉薬によって色を付ける陶器瓦を扱う鶴弥は「いぶし瓦」を製造する設備を持っていなかった。一方、同社の主要な生産設備である焼成窯をメンテナンスなどで一時的に止め、再び必要な焼成温度に上げて安定させるためテスト製品を流しているが、このテスト製品は実際の製品とすることはできず、製品ロスとして扱ってきた。このテスト製品を新たな製品としてアップサイクルしたのが「スーパートライ110 スマート 純いぶし」だ。「いぶし瓦」を製造する創嘉瓦工業と協業しテスト製品を同社の設備で焼成(燻化)することで、付加価値を持つ瓦にアップサイクルする。意匠性の高さに加えフラットな形状の「いぶし瓦」は市場で少ないという希少性も兼ね備える。

年間54tの製品ロスをアップサイクル
三次元振動台試験により震度7クラスの地震でも瓦のズレや破損、脱落がないことを確認

記者の目

近年、さまざまな分野で「アップサイクル製品」の開発が進んでいる。新たな価値として市場に認められつつあるといっていい。「スーパートライ110 スマート 純いぶし(いぶし瓦)」を実現したのは、鶴弥と創嘉瓦工業の協業によるもの。両者の強みを生かすことで製品化を実現した。「純いぶし」の価格は鶴弥の一般的な商品に比べ2.5倍程度となる。また、製造工程上、通常よりも納期がかかり受注生産での対応となる。それでも商品化に踏み切ったところが大きなポイントと言える。フラットな「いぶし瓦」が市場に少ないこともあり、工事店などからの反応は上々だという。コストを超えた価値を生み出していく取り組みが環境時代に求められていることも間違いない。

DATA

商品

スーパートライ110 スマート 純いぶし(いぶし瓦)

価格

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会社名

株式会社鶴弥

ホームページ

https://www.try110.com