屋根と壁で一体感を演出した外壁デザインを採用したい―。こうしたニーズに対応するために、アイジー工業が開発した金属製外壁材が、SP-ガルボウだ。
屋根と壁の一体感を出す場合、縦葺きの金属製屋根材を外壁材に使用することが多い。しかし、金属製屋根材を外壁に使用すると、薄い鋼板特有の波打ち感や歪みが出やすいといった問題があった。SP-ガルボウでは、こうした問題を解消するため断熱材を裏打ちすることでベコつきや凹みの発生を防止し、洗練されたフラットなデザインを実現している。また「超高耐久ガルバ」を初めてサイディングに採用。切断端部やキズ部で高い腐食抑制効果を発揮し、赤さび15年、穴あき25年の保証を可能にした。様々な仕様で準防火構造・防火構造認定も取得。加えて、あらかじめ施工に必要な付属品を用意することで、現場に合わせた付属品の加工工程が少なくなるため、施工コストを大幅に削減できる。
屋根と外壁の一体デザインを可能にするSP-ガルボウ
美しいフラットデザインを突き詰めた意匠性
記者の目
金属製外装材のトップメーカー、アイジー工業は、意匠性の向上に注力し、分析シミュレーションソフトなどの先端技術を積極的に導入し、開発時間の短縮化も進める。SP-ガルボウは、よりシンプルなデザインのニーズが高まるなかで、建物の外装全体を統一的にデザインしたいという要求にいち早く応えた金属製外壁材だ。目地幅、働き幅、縦リブの高さに至るまでに何度も検証を重ね、よりシンプルかつフラットなデザインを追求した。2022年度のグッドデザイン賞を受賞している。また、超高耐久ガルバによって実現した優れた耐久性、さらには施工性への配慮など、今の住宅建築で求められる要求を高いレベルでクリアしている。東北のエジソンと言われた創業者石川堯氏の魂を脈々と受け継いできた開発力・チャレンジ精神が生み出した商品と言えるだろう。
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